謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
昨年は、キュレーションサイトやアプリの問題に端を発した引用や著作権に関するモラルや、ショッピングモールとの関わりあいの形について、再度考えさせられる年でした。
ショップそれぞれのビジョンによる差別化や棲み分けも進み、新たな課金制度など外的要因によるコストアップ等も増え、従来に比べて更に店舗運営についてシビアに考えさせられることも多く、イーコマースの社会の変化が早いことを感じる年でした。
改めて、2016年のイーコマースの世界を見渡しますと、Amazon Dash Buttonの発売など、IoTデバイスがよりお買い物面でも身近に進み、インターネットはますます個人の生活に密着したものとなりました。
各社のサービスもショッピングだけでなく様々なモノやコトがデジタル化し、それが当たり前の時代を迎えております。
お届け時間の短縮や、締め時間などの延長、年中無休での出荷などはもちろん、大手モール系では購入後一時間以内での配送エリア拡大やお買い物における様々なサービスが拡充され、IoT活用などによりストレスフリーなEC環境に推移し、サービスにおけるショップ間の違いは、かなり大きく開いていくものと思います。
そういう中で2017年は、何を大事に運営していくか、販売する側も試練や環境の変化の多い年となると思います。また、独自サイトの構築やモールからの脱却、同業者同士の協業や提携、事業売買が話題となる年となるでしょう。また、著作権を省みないコピー氾濫する時代から、オリジナルでつくりあげた情報が、改めて評価される時代へと変わることを願います。
最後に2017年が皆様にとりまして、より一層の飛躍の年になりますよう祈念して新年度のご挨拶とさせていただきます。
一般財団法人日本電子商取引事業振興財団 代表理事
2017年 元旦