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「根本から変わるネット通販への対応、助成金と雇用問題」2月定例会が開催

193J-FECでは交流と発展を会の主たる目的とし、「自分達でつくりあげるイーコマース事業者の会」と位置づけています。交流の一環として、若手社労士に、助成金や、従業員とのトラブル(雇用問題)の解決など、すぐに役に立つお話をしていただきました。また、急激な進化を遂げるインターネット環境及び楽天市場の現況や今後の方向性なども情報交換致しました。2月J-FEC定例会のテーマは、【根本から変わるネット通販への対応、助成金と雇用問題】あまり知られていませんが、雇用保険料を納めている事業主の方は、助成金の原資も積み立てている為、助成金を受け取る当然の権利を持っています。3月締切の助成金も多いため急遽講演いただき、助成金請求のスキルを獲得致しました。

198【助成金例】

  1. 60歳以上のパートさんを雇って60万円等
  2. パートさんに健康診断をして40万円等
  3. パートさんに教育訓練をして40万円等
  4. 定年の年齢をみなして40万等
  5. 学校卒業後3年以内の方の社員採用で80万円等

【助成金実例】

  1. A社(正社員6名、パート3名) EC事業
  2. 助成金 51万円 受給 その他140万円 申請中
  3. B社(正社員15名、パート5名) 建設業
  4. 奨励金 140万円 受給 その他200万円 申請準備中
  5. C社(正社員2名、パート2名) EC事業
  6. 奨励金 80万円 受給 その他140万円 申請準備中
  7. D社(正社員6名、パート80名) ビルメンテナンス清掃業
  8. 助成金 60万円 受給 その他380万円申請又は申請準備中

実例にある助成金140万円を受けたとすると、経常利益5%の会社であれば2800万円の売上と効果が同じです。その他、未払い残業代請求や従業員トラブル事例についても実例を交えて勉強いたしました。

  • 残業代は給与に込みとしていませんか?
  • 管理職だから残業代無しとしていませんか?
  • 本当は支払う必要のない残業代を支払っていませんか?
  • 有給休暇の取得について聞かれて困った事はありませんか?
  • いちいち残業代の計算をするのが面倒ではありませんか?
  • 残業代の単価を安く出来る方法ご存知ですか?
  • 週休2日でなければならないと思っていませんか?

ヤフーでもグーグルでも構いませんが、試しに「未払い残業代請求」と入れて検索してみてください。未払い残業代請求を煽る弁護士事務所のホームページが多数出てきます。悲しい話ですが、これが今の日本の実態です。細かい事は気にせず、お客様に喜んでもらう為、ショップの売上を上げる為頑張っている社員さんも大勢います。しかし実際に、こういった訴訟があり会社が数百万円を支払うケースも増えています。元々問題のある社員や感情のもつれからトラブルに発展する場合もあります。労働者は労働基準法に守られており、弁護士が応援すれば、会社として防御をしておかなければ、事業者側にほぼ勝ち目はありません。防御方法といえば、就業規則にしっかりと工夫をして運用しているか否かです。労働基準法には様々な例外規定が定められており、例外規定のほとんどが、就業規則に定めをした場合に認められるものばかりなのです。必要のない残業代の支払いをやめ、頑張っている社員へ配分する事も出来ます。

従業員との残業トラブル実例

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・残業代15万円の不払い容疑で社長逮捕

2006年2月、社員に残業代15万円を払うようにとの行政指導や、取り調べ要請を無視。「逮捕するならしてみろ」などと発言。京都下労働基準監督署に逮捕された。

・妻のメモが証拠に。502万円の支払命令

2006年2月、大阪高裁は未払い残業代と付加金502万円の支払いを命じる。原告社員の妻が帰宅時間をメモしたノートや、営業所の戸締り記録が証拠に。

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余計なトラブルで無駄な時間を取られないよう、実例を通して情報共有してください。その他、今回は年始にモール及びイーコマース提供会社によるカンファレンスが多数開催されましたのでそれらについての情報共有も致しましょう。今回の楽天カンファレンスに出席して強く感じたのは、デジタルネイティヴ世代が親の年収を超えるようなイーコマースとコミュニティーが連動した、もうすぐくるであろう新たな通販時代の売り方。コミニティーページに誰でも買い物籠をつける事ができ、小中学生でも当たり前に何でも販売ができてしまう。そんな時代にどう対応できるのかを楽天市場の指標や、今後の方向性などの情報も踏まえゲストスピーカーをお呼びして情報交換できればと考えています。売り方、商材特性、業界常識、そんなものは既に無くなりつつある中で、よりお客様に求められるショップに変化していかないと、ネット通販に限らずリアルなショップでも生き残れないのかもしれない。商売に限らず、世界もどんどん変化が加速していくでしょう。様々な情報を共有する事で互いに刺激しあい協力できたらと思います。今期は定例会に限らず各委員会制により会員による会員の為の、会の運営を行っていきますので積極的な委員会の参加をお願いします。

開催内容データ
委員会報告及び連絡事項 14:00~17:00
情報共有会17:00~17:50
イーコマース業界の最新情報と今後の行方の情報共有
講座118:00~20:00
返却不要の助成金、奨励金や雇用問題
20:00~  情報交換勉強会
参加費:セミナー+懇親会参加:5000円セミナーのみ参加:2000円
開催場所:東京学院ビル 2階教室(会議室 内海)

http://www.kaigishitsu.co.jp/company/access.html

住所 東京都千代田区三崎町3丁目6-15