ネット通販は、ヒット商品を作り口コミで大ブームを起こすという手法が成功事例としてよく取り上げられています。いきなり大ブレイクするネットショップさんは、だいたいこのパターンが多いです。
例えば自社で新商品を開発したが、既存の商品が売れなくなってしまうので、新発売を見合わせようというような議論が起こることがあります。しかしこれは、自社の都合しか考えていない証拠でもあるわけで、必ずライバルがそのうような商品を出してくるのは間違いありません。ライバルが発売するとたちまち自社のお客様はそちらに取られてしまうわけです。マーケティングの考え方では、『競合に取られるくらいなら、自社のお客様にさらによい商品をご提供しましょう』という考え方が現在の主流です。
またここで、ライバルや競合という言葉をだしましたが、これについてはご存知のとおり、『通販はお客様の頭の中』でどう思うのかでライバルや競合が変わりますので、ここをきちんと『お客様の視点』で考えましょう。『市場』や『戦場』は、お客様の心の中にあります。自社の販売している商品の価値がお客様からどう見られているのか?というところで、その価値でのほかの同類品がライバルになるわけですので、決してSEOで出てくるライバルだけを見ているのはよくありません。
その価値をきちんと踏まえたうえで、次に重要になるのは、『お客さまの共通点』を見つけることになります。
属性:年齢、職業、性別、収入、家族構成、居住地域など
ライフスタイル:趣味、興味、関心、行動パターンなど
価値観:本物志向や機能優先やリスクテイカーや価格重視など
購入のタイミング:結婚、出産、車検、引越し、決算など
この共通点をどれだけ詳細に考えることができるかで、お客様へのアプローチにおいて差が出ますので、新商品の発表だけでなく、普段からお客様にアンケートをとるなり工夫が必要です。
通販で購入するお客様は文化レベルが高いという状況にある2009年です。
お客様のためにどんどんがんばってまいりましょう