インターネット通販でお客様と出会い、買っていただくためにはなにが一番必要かというと、誤解を恐れずに売上に直結するのは、それは当たり前ですが、『価格で安い事』です。マラソンランナーが42キロを早く走った人が勝つように、ネット通販はは安く売る人が勝つ世界です。(それは、検索エンジンで安く買えるお店を探すというのがネット通販の活用方法でもっとも多いからです。)安く売っているお店と高く売っているお店で、わざわざ高く売っているお店で買う人はよほどの方です。その方が商品代金が高いのに購入するには、商品代金以外の何かの理由があります。それはいったいどうゆうことでしょうか?
それを詳しく研究した人がアメリカにいまして、フィリップコトラーという現在80歳の経営学者です。
純顧客価値 = 総顧客価値 - 総顧客コスト
という考え方です。
価値は4種類
製品そのものの、信頼性や性能やデザインの良さや希少性
お店のサービス、保守やメンテナンス、保証、問い合わせ対応
従業員の対応の良さの価値
企業のイメージやブランドのイメージの価値
コストは、
支払価格、維持費、配送費、
納品までの時間、店との交渉の時間、説明書理解までの時間
購入の手続き、入力、検索、の手間
初回購入の恐怖や不安、ストレス、大金支払いのストレス
などなどをひっくるめての買うか買わないかの決定となります。なので、製品価格だけ安くても、購入してから到着までがながかったりすると高いけどそっちで買うというようなことがもちろんあります。よく話にでますが、本のネットショップで有名なアマゾンというサイトがありますが、最初からアマゾンが好きな人っていうのはいません。アマゾンのすぐ届くサービスが好きなのである。ということで説明もできるように、もちろん製品価格も大事ですが、ほかのコストも大事ですので、ここをどれだけ丁寧に作るのかがある意味ネットショップの生命線です。そして、当財団でもメンバーが集まりお話するのは、ほとんどが、ECシステムやWMSの最新技術というところで熱く盛り上がります。
ネットショップの業務を大きくわけると、
仕入れ(生産) - 在庫 - 販売 ー 物流 - 集金
と業務がわかれますが、(この連鎖をバリューチェーンと言います)これらをいかに人手をかけずにやれるのか?パフォーマンスをアップさせることが、お客様のコストを下げる事につながります。
具体的には、
・在庫管理
・商品管理
・多店舗管理(モバイル/PC/スマホ)
・倉庫管理
入荷、入荷検品、入庫(格納)
棚卸、在庫管理、ロケーション管理
流通加工、在庫移動
引き当て、ピッキング
出荷検品、出荷
返品受け付け、廃棄処理
マスタ管理
作業実績管理、作業分析支援
最近の成功事例では、ゾゾタウンさんが、WMSを武器にECで大成功を収めたという事例があります。
WMS:ウエアハウスマネージメントシステム:倉庫管理のしくみ
ローコストオペレーションは、まずはバリューチェーンという形にわけてそれぞれを経費としてだし、ライバル会社との比較で強みや弱みをそれぞれ比較していくというまさにネット通販ショップの屋台骨となります。
『利は元にあり』
『仕入れは社長、販売は番頭』
という商売の金言にもありますように、バリューチェーンでの差別化を考えていくというのが、ネットショップのコツです。たとえば、ショッピングモールのように販売方法がほとんど同じECシステムの場合は、支払方法や商品の販売価格での優劣がそのまま売上に直結いたします。以上を踏まえて、マーケットでの差別化をしていきましょう。いままでの話は、売上アップに限ってのお話ですが、ECサイトは、販売いがいにもお客様はいろいろな目的でご来店しています。(画像参照)ECサイトをさらにホームページというくくりで俯瞰してみた場合はもっとおおきく強みが作れる場合がありますので、ぜひローコストオペレーションと合わせて考えてみる事が売上アップにさらにつながります。